災害対策としてGSEを勧めるのは、近年は二次災害のリスクが高くなっているからです。能登半島地震の災害関連死者の多さが、それを物語っています。大きな揺れや火事から逃げきれたのに避難所で病死というのは、本当にやりきれません。

新型コロナの影響

二次災害のリスクを爆上げしているのが、新型コロナ(COVID-19)です。
「もうコロナは終わったんじゃないの?」
と訝しむ人こそ、よく読んでください。まず、新型コロナは終わっていません。いまも世界中で流行が続いていますし、日本でも年間3万人以上が新型コロナで亡くなっている状態です。「海外では終わっている」という人もいますが、アメリカでは2026年1月現在、新型コロナの12波が流行中ですし、2022年以来、毎年約10万人が新型コロナで死亡しています*2。

さらにもっと問題なのは、新型コロナウイルスはヒトの免疫にダメージを与え、それが続くことです。端的に言えば、「新型コロナにかかった後は、ほかの感染症に弱くなる」ことが判明しています*3。2025‐2026シーズンは、世界中でインフルエンザが大流行し、大きな被害を与えていますが、これも背景には「新型コロナ感染経験者が感染症に脆弱になっていること」があるという指摘がされています。

避難所生活でも在宅避難でも、新型コロナ感染がひろがったいま、強めの感染症対策が必須なのです。
つづく

*2
Estimated Burden of COVID-19 Illnesses, Medical Visits, Hospitalizations, and Deaths in the US From October 2022 to September 2024
https://doi.org/10.1001/jamainternmed.2025.7179

*3
■Rates of infection with other pathogens after a positive COVID-19 test versus a negative test in US veterans (November, 2021, to December, 2023): a retrospective cohort study
https://doi.org/10.1016/S1473-3099(24)00831-4

■Post-COVID impairment of memory T cell responses to community-acquired pathogens can be rectified by activating cellular metabolism(プレプリント)
https://doi.org/10.64898/2025.12.31.697156

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