当社はGSE水溶液である「BNUHC-18」を発売しています。まずは、これまでにいただいているお客様の声をいくつかご紹介しましょう*1。
- 頻繁に使っても手荒れしないから助かる(多数)
- 高温多湿でカビに困っていたが、すっかりなくなった(沖縄と五島列島の方より)
- 周囲の保育士は全員感染したが、私だけは未感染(神奈川県)
- 帰宅したらコートにスプレー。匂いも消えるし安心感が凄い(埼玉県)
- 会社の宿泊施設で広範囲に使っている。クラスター発生いまだなし(埼玉県)
- ネコがイヤがらないし尿の匂いも消えた。使いやすい(東京都)
同時に、いろんな質問もいただいています。以下、FAQ形式で回答します。
GSEに関するFAQ
Q:除菌剤としてはアルコールも次亜塩素酸水もある。なぜGSEなのか。
A:アルコールにも次亜塩素酸水にもない特徴として、1)匂いがなくて使いやすい、2)揮発しにくく、効果が持続する、3)人の肌にやさしい、の3点があるからです。アルコールはトイレや床など広範囲の清掃には向きません(火災の恐れがあります)し、次亜塩素酸水は「出来立て」を使う必要があります。また、どちらもモノへの影響が大きい。GSE(Grapefruit Seed Extract)は植物エッセンスで抗酸化物質のカタマリであり、ヒトにもペットにもモノにもやさしく、広範囲に使えます。
Q:いいものかもしれないが、これまで耳にしたことはない。新しく実績のないものを使うのは不安だ。
A:GSEは1990年代にアメリカで実用化されたものであり、その後、食品の品質保持剤としての利用を中心に40年の使用実績があります。国もその安全性を確認し、既存添加物(食品添加物)に指定していますし、現在発売されているノンアルコールタイプの除菌グッズには、広くGSEが使われています。アメリカでベストセラーとなっている家庭用点鼻薬Xlearの主成分はキシリトールとGSEです。つまり、これまで目立たなかっただけで、十分な実績があります。
Q:いったい誰が開発したのか。種のエキスにそんな機能性があるのは謎すぎる。信用できない。
A:開発したのは免疫学者だったヤコブ・ハリッチ博士(Harich, Jacob. 1919‐1996)です。ユーゴスラビア生まれのドイツ育ち。1957年にアメリカに移住し、GSEを開発しました。エイズの研究者でもあり、GSEを免疫不全患者に役立てようとしていたと思われます。その成果が認められ、広く使われるようになったのは1990年代です*2。
植物も菌・真菌やウイルスによる感染症の被害者です。我が身を守る成分をつくるのは不思議なことではありません。
Q:除菌能力があるのにヒトに安全、というのが理解できない。
A:紅茶や緑茶に抗ウイルス作用・除菌作用があるというニュースを読んだことがあるでしょう。話は同じです。植物フラボノイドは機能性をもつ一方で、ヒトに安全です。GSEは除菌能力をもつ植物エッセンスの中で、飛び抜けて除菌能力が高く、しかも匂いがほぼないので、とても使いやすいのです。
Q:安全というが、検索したら合成殺菌剤成分が含まれているとある。そうでもないのでは?
A:過去にそれを疑われたことは事実です。ハリッチ博士がGSEを実用化してから、広く受け入れられるのに時間がかかったのも、そういう疑いがかかったからです。アメリカFDAが家宅捜索までして確認し、その嫌疑が晴れたからこそ、ハリッチ博士のGSEはGRAS(Generally Recognized As Safe)登録されたという経緯です。つまり、合成殺菌剤成分は含まれていません。
GSEの必要性についてのFAQ
Q:もう新型コロナ禍も明けたし、いまさら手指衛生や環境衛生が必要なのか。必要なのだとしたら、その根拠は?
A:「明けた」というのがそもそも怪しい。いまも世界中で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は流行中ですし、日本でも年間約4万人が死亡しています。リスクは死亡だけでなく、Long COVIDと呼ばれる持続する症状も問題。ひどいと仕事を続けるのも難しくなる上、感染を繰り返すたびにLong COVIDを発症するリスクが高くなります。治療方法も確立しておらず、「Long COVIDを防ぐ最良の方法は、新型コロナに感染しないことである」という状態です。
また、新型コロナはヒトの免疫を怠惰にしてしまうウイルスで、免疫細胞が軒並み減少する上、病原体を前にしてもサボタージュしたりする*3。そのため、新型コロナ感染者は、別の菌・真菌・ウイルス感染症にかかりやすくなります*4。頻繁な手指衛生と環境衛生をお勧めするのは、環境中の病原体を減らして、感染リスクをさげるためです*5。
Q:菌や真菌の感染症は抗生物質ですぐに治る。麻疹はたしかに怖いがワクチンで防げばいい。そんなに怖がる必要などどこにある?
A:菌・真菌感染症はたしかに抗生物質がよく効くけれども、頻繁に抗生物質を使うと菌・真菌が対抗策を身につけることがあります(薬剤耐性菌・耐性真菌)。こうなるとお手上げです。すでに薬剤耐性をもつ菌や真菌の被害が拡大傾向にあるというニュースがアメリカで報道されています(たとえば、Candida Aurisなど。致死率が高い真菌感染症です)。「抗生物質が効くから安心」な時代は、長くは続きません。また、患者が集中的に発生すると、抗生物質が足りなくなるという深刻な問題もあります。
GSEの活用で菌・真菌感染症罹患を減らせば、足りなくなった抗生物質を子どもたちに優先的に回せますし、耐性菌・耐性真菌の発生を遅らせる効果もありますから、公衆衛生上も意味がある。また、GSEはMRSA/VRSAという薬剤耐性菌も抑制します。除菌メカニズムが抗生物質とは異なるからです*6。
Q:手指衛生にはアルコールがあるし、手洗いもある。いまさらなぜGSEを推奨しているのか。
A:アルコールにも手洗いにも限界があるからです。石鹸による手洗いを丁寧にやるのが最も効果は高い。しかし、水場はそうそうありません。食事中に頻繁に手洗いに行くのも無理でしょう。機会が少ない。アルコールはいつでも使えるけれども、やはり食事中はその匂いで隣席からクレームが入るでしょうし、頻繁にアルコールを使うと確実に手荒れしてしまいます。GSEには匂いと手荒れの問題がありませんし、汚濁環境でも効果があることが確認されています*7。
Q:GSE活用法を読むと、清掃では「最初と最後に使う」とある。二度も使わせて消費量を増やす作戦か?
A:するどいご指摘ですが、違います。最初に使うのは、清掃時の感染リスクを減らすため、最後に使うのは、GSEの効果の持続性に期待するためです。病原体はホコリ(塵埃)に付着して宙を舞いますから、清掃は感染リスクが高くなります。病院でモップ清掃が多いのは、掃除機が塵埃をまきあげてしまうからです。
また、最後にGSEを使うと、表面に抗菌コーティングをするのと同じ効果があります。GSEを使った大手メーカーのキッチン除菌剤のパッケージには「効果一か月保証」とあるくらい、GSEは揮発しにくく、効果が持続する。トイレ清掃や床清掃にお勧めしているのは、除菌の持続性という利点があるからです。
Q:「GSEは調理中に使える除菌剤」ということだが、それはどういうことなのか。ほかの除菌剤も調理中に使えるでしょう。
A:GSEは既存添加物成分ですから、多少、食品に残留しても問題ありません。そもそも食品に品質保持剤として添加されることが多いのがGSEです。また、「問題ない」というのは、法的(食品衛生法)にも問題がないことと、食品の味や香りになんら悪い影響を与えないことを指しています。
たとえば鶏肉はカンピロバクターやサルモネラが心配な食材です。牛肉はO157が危険。最初にGSEをスプレーし、キッチンペーパーで拭き取ってから調理すると、コンタミネーションリスクを減らせます(ただし、表面しか処理できませんので、鶏肉や挽き肉はしっかり加熱してください)。調理器具や布巾にもスプレーしながら調理することを勧めます。
他の除菌剤の多くは食品添加物として認められていないか、「食品に残留しないこと」という条件がついているため、上のような使い方をすると違法になります。また、調理中に使うと匂いや味に悪影響を与えるという問題があるものが多い。GSEはこうした制約がなく、扱いやすいのです。
Q:「ペットにもいい」と宣伝しているが、ペットに感染対策が必要だとは思わない。
A:新型コロナの流行で状況が変わってしまいました。イヌにもネコにも感染することが判明しています*8。また、H5N1に感染する事例も各国から報告されています。こちらは致死性なので、より深刻。一方、ペットはアルコール分解酵素をもたないので、ふんだんに使えるのはGSEくらいのものなのです。室内飼いの場合、イヌやネコが歩く場所への使用を勧めます。
また、新型コロナやH5N1とは関係なく、イヌやネコから飼い主が病気をもらうこともあります。GSEをスプレーしてから汚物を処理する、エサや水の容器を洗う前にGSEをスプレーするといった使い方もお勧めです。
Q:「備蓄に向いている」というのは、どういうことか。他の除菌剤も備蓄はできるだろう。
A:それが意外に、大量備蓄できるものはほぼありません。アルコールは可燃物であり大量備蓄は危険なので、法的に制限があります。使用期限が短い除菌剤は、そもそも備蓄に向かない。GSEはただの水と同様で安全。かつ、揮発しにくいので、効果が長続きします(水道水の汲み置きが数日で菌だらけとなるのは、塩素が揮発するからです)。BNUHC-18の場合、未開封での使用期限は3年です。
断水が続く災害では、避難所の衛生管理が極めて難しいことが、能登半島地震で実証されてしまいました。手洗いできず、トイレも不潔なまま。GSEは手指衛生に使えますし、トイレ清掃や床清掃で感染リスクを減らせます。食器類や食材の衛生維持にも利用できる利点もあります。
Q:利点はよくわかったが、スプレーボトルで販売していただけないか。5L単位だと手を出しにくい。
A:ぜひそうしたいのですが、スプレーボトルに詰めての販売にはコストがかかり、単価が高くなってしまいます。BNUHC-18は5L単位で販売し、お客様にお好みのスプレーボトルを組み合わせていただくことで、GSEの単価を下げた製品です。「5Lだと使い切れないだろうから、購入しにくい」という声もいただいていますが、手指衛生だけでなく、食品衛生にも環境衛生にも利用でき、バスルームのカビ対策にも著効しますので、1-3か月で使い切る方が多い製品です。ぜひご利用ください。
◇ ◇ ◇
GSEの内容成分はナリンゲニン/クェルセチン/ケンフェロール/ヘスペリジン/アピゲニンなどの脂肪酸フラボノイド。抗酸化物質のカタマリです。当社のBNUHC-18は、グリセリンなどの添加物を使わない点で、世界的にみても珍しいGSE水溶液。100%天然由来のエッセンスです。
この感染者数グラフが示すように、新型コロナ感染がひろがったいま、身近な溶連菌感染でさえ、驚くほど流行しています。また、新型コロナに複数回感染すると、子どもたちの健康も脅かされることがはっきりとしました*9。感染症罹患を防ぐことは、いま、なにより大切です。

当社のGSE製品について、その開発の背景から詳しく知りたい方は、
「MISTECT/BNUHC-18製品白書」
https://www.infoleaf.co.jp/archives/2025/whitepaper2025/
をご覧ください。また、「上司を説得したい」方には、この資料をご利用いただくことをお勧めします。ご自由にお使いください。
「経営層向け感染対策の提言書」
https://www.infoleaf.co.jp/archives/2025/infectioncontrolmanual/
BNUHC-18は直販サイトでご購入いただけます。

注記
*1
詳しくは「ユーザーの声からみるGSE活用術」を参照
https://bnuhc.info/archives/2024/howtousegse/
*2
参考記事:「GSE開発物語」
https://furuse-yukihiro.info/2024/04/gsehistory/
*3
免疫細胞の減少については
Differential decline of SARS-CoV-2-specific antibody levels, innate and adaptive immune cells, and shift of Th1/inflammatory to Th2 serum cytokine levels long after first COVID-19
https://doi.org/10.1111/all.16210
サボタージュについては
A B1a–natural IgG–neutrophil axis is impaired in viral- and steroid-associated aspergillosis
https://doi.org/10.1126/scitranslmed.abq6682
*4
2021年11月から2023年12月まで、83万人のアメリカ退役軍人の「感染後」を追って、感染経験者はたとえ軽症でも、その後、菌・真菌・ウイルス感染症にかかりやすくなっていることを確認した研究。
Rates of infection with other pathogens after a positive COVID-19 test versus a negative test in US veterans (November, 2021, to December, 2023): a retrospective cohort study
https://www.thelancet.com/journals/laninf/article/PIIS1473-3099(24)00831-4
こうした事態を受けて、WHOも2025年4月1日に真菌感染症の検査と治療法についての最初のレポートを発表している。
WHO issues its first-ever reports on tests and treatments for fungal infections
https://www.who.int/news/item/01-04-2025-who-issues-its-first-ever-reports-on-tests-and-treatments-for-fungal-infections
*5
参考記事:「防衛手段はマスクと手洗いの二つのみ」
https://furuse-yukihiro.info/2025/04/mask_handsanitizing/
*6
MRSA/VRSAを抑制する効果を確認した研究
Grapefruit Seed Extract as a Natural Derived Antibacterial Substance against Multidrug-Resistant Bacteria
https://doi.org/10.3390/antibiotics10010085
GSEが菌の中身をひっぱりだして除菌しているメカニズムを観察した研究
The Effectiveness of Processed Grapefruit-Seed Extract as An Antibacterial Agent: II. Mechanism of Action and In Vitro Toxicity
https://doi.org/10.1089/10755530260128023
*7
「“除菌”などをうたった製品の消毒効果」(表中の「シトラリッチ」がBNUHC-18相当品)
https://doi.org/10.4058/jsei.36.157
*8
新型コロナウイルスは人獣共通感染症で、最初はネコ科の動物に感染することが知られていたが、最近はイヌに感染することも確認されている。懸念は今後、変異体が発生し、ヒトに戻ってくる可能性があることだ。
Repeated detection of SARS-CoV-2 in pet dogs in Ibadan, Oyo State, Nigeria: a cause for vigilance
https://doi.org/10.1186/s12917-025-04647-6
*9
アメリカの21歳未満の約46万人を対象にした研究。2回感染すると、長く続く症状(Long COVID)に悩むリスクが2.08倍であり、心筋炎:3.6倍/味覚・嗅覚障害:2.83倍/血栓症:2.28倍となっている。
Reinfection with SARS-CoV-2 in the Omicron Era is Associated with Increased Risk of Post-Acute Sequelae of SARS-CoV-2 Infection: A RECOVER-EHR Cohort Study(プレプリント)
https://doi.org/10.1101/2025.03.28.25324858