二次災害のほうが大きい被害となる可能性があること、その主因が避難所などでの感染症の蔓延であることを指摘しました。そもそも、道路が壊滅的な被害を受けており、病院へのアクセスが著しく困難な状況下においては、感染症の発生は大きな被害をもたらします。
備蓄しておくべきなのは、マスクと空気清浄機、そしてGSEです。
マスクと空気清浄機の効果
マスクには菌やウイルスなどの病原体を吸い込まない効果があるわけですが*4、それ以上に期待できるのは、飛沫を口元でとめて、周囲に飛び散らないようにする効果です*5。断水が続いている場合、衛生環境がいっきに悪化しますので、全員がマスクを着用することを勧めます。
空気清浄機も有効です。インフラの中で比較的復旧が早いのが電力ですから、早い段階から使えるようになるはずです。DIYが前提のCorsi-Rosenthal Boxを推奨します。フィルタとファンを備蓄しておくといいでしょう(詳しくは「Corsi-Rosenthal Boxのつくり方」を参照してください)。空気清浄機が機能するようになれば、マスクの負担を減らせます。

GSEの効果
GSE(Grapefruit Seed Extract)は高い抗菌性が認められている植物エッセンスです(「ノンアルコール」を売り物にしている除菌グッズは、多くがGSEを主成分にしています)。
災害向けの備蓄としてGSEをお勧めするのは、
- アルコール同様、汚濁環境でも効果を発揮すること*6
- 大量に備蓄しても「ただの水」なので、安全であること
- 広範囲の環境除菌に最適であること
によります。
(つづく)
*4
Relative efficacy of masks and respirators as source control for viral aerosol shedding from people infected with SARS-CoV-2: a controlled human exhaled breath aerosol experimental study
https://doi.org/10.1016/j.ebiom.2024.105157
*5
Measuring the fitted filtration efficiency of cloth masks, medical masks and respirators
https://doi.org/10.1371/journal.pone.0301310
*6
“除菌”などをうたった製品の消毒効果
(表1の25番がGSEで、BNUHC-18相当品)
https://doi.org/10.4058/jsei.36.157
関連商品:BNUHC-18災害対策備蓄スターター
