2021年5月28日、GSEを利用した加湿器専用GSEウォーター「BNUHC-03」(BC03)を発売します。

BNUHC-03の特長

BNUHC-03(BC03)は、塩素のかわりに、GSE(Grapefruit Seed Extract)を「水の品質保持剤」として採用した加湿器専用ウォーターです。成分は「精製水とGSE」。純植物性のエッセンスを使い、人工的な添加物ゼロで仕上げたもの。塩素フリーでありながら、雑菌やカビの繁殖を抑えることができる点が特色です。

ただし、BNUHC-18(BC18)のような除菌能力はありません。「水の品質保持」を目的としてGSEの濃度を調整しているからです。塩素を含む水道水を、次亜塩素酸水に期待するような除菌目的で使えないのと同じことです。一方で、価格を抑えました。1時間あたり100mL噴霧する加湿器を3時間稼働させた場合のコストが、コーヒー約一杯分の284円(税別)です。BNUHCオンラインストアのみでの販売となります。

開発の背景

新型コロナウイルス感染症のパンデミックとともに、ウイルス対策に注目が集まり、加湿器へのニーズが高まっています。湿度が40%を切ると、ウイルスが長く空気中にとどまることが判明しているからです。とくにオフィスや会議室など、複数の人間が集まる部屋では、湿度管理が感染管理に直結します。

ところが、加湿器には問題もある。とくに手軽さで人気の超音波式加湿器には、「雑菌・カビに弱い」という欠点があります。水道水の塩素は数日で揮発してしまうため(塩素の効果が持続するのは、常温保存で3日、冷蔵庫保存で10日。詳しくは東京都水道局のページを参照)、加湿器に水道水をいれたままにしておくと、雑菌・カビが増え、それを撒き散らしてしまうのです。過去には、レジオネラ菌が繁殖してしまったことによる加湿器の死亡事故も起きています。

そこで、GSEを塩素のかわりに使うBNUHC-03(BC03)を開発しました。GSEは揮発しにくく、効果が持続するという大きな特徴があります。BC03は精製水にGSEを添加し、雑菌・カビの繁殖を長期間防ぐ加湿器専用ウォーターです。GSEの濃度を、品質保持できる程度に薄くすることで、価格も抑えています。

実証結果

水道水・精製水・BNUHC-03の比較実験

この写真は、実証実験の結果です。広口のビンに水道水/精製水/BC03をいれて5日間、常温で密閉せずに室内に並べて放置し、菌検査をしました(落下菌を抑制できるかの検査)。水道水と精製水は全面に菌がひろがるほど落下菌が増殖しているのに対して、BC03は菌が抑制されています。

5日間経過後の水質検査結果

塩素と水道水の名誉のために補足しますと、3日目までは、水道水も同じように菌が抑制されています。本当に、水道水に塩素を加えたのは、すばらしい人類の知恵でした。これで感染症にかなり強い社会となったわけです。私たちの健康は、水道水の塩素が支えてくれているんだなと実感します。

しかし、塩素は常温で気体の物質です(GSEは常温で液体です)。写真のような環境だと空気に接していますので、そこからどんどん揮発し、4日目には塩素がほとんどなくなるのです。そして、水道水に雑菌が繁殖をはじめます。

新しい加湿器とともに

通常であれば、6月~9月の日本は蒸し暑く、加湿器などまったく不要な日々です。しかし、これからはウイルス対策として、エアコンとのセットで夏も加湿器を使うことが増えるものと予想しています。気温が高めですから、雑菌の繁殖も早い。BNUHC-03は安心して超音波式加湿器を利用できるように開発したものです。

ただし、BC03はGSEを品質保持のために使っています。BNUHC-18のような除菌力はありません。できれば、新しい超音波式加湿器とともに使ってください※。すでにレジオネラ菌が繁殖してしまっているような場合、BC03は無力です。あるいは、最初はBC18で除菌し、そこからBC03に切り換えるといいでしょう。
※2021年5月28日~6月20日は、Levoitの割引クーポンを利用できます。詳細はこちらの記事をご覧ください。

超音波式加湿器のよさは、すぐにミスト噴霧がたちあがること、消費電力が小さいことです。とくに消費電力が小さいことは魅力で、バッテリで動作するものも発売されています。バッテリ駆動の超音波式加湿器なら、どこにでも持ち歩いて使うことができます。

超音波式加湿器の例。左端はLevoitの加湿器で、最弱モードで100mL/hの噴霧量。BNUHC-03はこのモードで3時間稼働させて、コストは300円以下(税別)。右の二つはバッテリ駆動もできる加湿器。どこにでも持ち歩けて便利。