2024年もいよいよ最終盤。9連休の人もいるようですが、日本はいま、新型コロナ/インフルエンザ/マイコプラズマ肺炎/溶連菌/手足口病/伝染性紅斑(りんご病)など複数の感染症が流行しており、楽しい年末年始が脅かされています。医療機関も休みとなるところが多いので、帰省しても旅行に出ても、発症してしまうと途方にくれるしかない可能性もある。
楽しい年末年始のために、対策をまとめておきます。
休みの前から対策強化を
病気には潜伏期間があります。新型コロナもインフルエンザもノロウイルスやカンピロバクターも、だいたい感染してから発症するまでに2日間くらいはある。つまり、帰省したり旅行したりする前日まで元気でも、当日に発症したり、出発してから発症したりするということです。
1週間前から感染対策を強化するのが得策です。
- 外出時のマスクを徹底する
- 手指衛生の回数を増やす
- 自宅でも換気を頻繁にする
- 「帰宅したらまっすぐお風呂に入って着替え」を徹底する
- 外食時はスタッフがマスクをしている店を選ぶ
移動中の感染対策も大事
大変残念なことですが、ノーマスクが当たり前となっているため、移動中の電車・飛行機の感染リスクが高くなっています。とくに年末年始の移動は長距離(つまり長時間)になることが多いので、マスクは必須です。実測値によると、特急や新幹線などの換気能力はけっして高くありません。また、飛行機は駐機中の換気能力が低いという問題があります。
目的地に到着したら、まずはお風呂に入りましょう。頭髪や衣服、手など身体中に付着した病原体を洗い流すこと、そして着替えることが大事です。
クルマで移動する場合は、家族しか乗っていないでしょうから、そもそもあまり気にする必要はありません。しかし、車内の密室度は高いので、運転中は定期的に換気をしたほうがいいでしょう。
帰省先でうつさない配慮
帰省の場合は、郷里の親や高齢の親戚の人たちにうつさない配慮が必須です。この秋冬はレプリコンワクチン騒動もあり(5種類のワクチンから選択できるのに、すべてがレプリコンワクチンだという誤解がひろがった)、高齢者のワクチン接種率がのびておらず、感染時の重症化リスクが高い傾向にあります。
帰省先では以下に留意するといいでしょう。
- 会食等では換気をよくする
- 料理の置き方や配膳を工夫して飛沫の影響を避ける
- タオルの共用をしない
- 帰省先で症状が出たら、マスクをして過ごす
GSEを活用してください
テレビでもインフルエンザが急増していることを特集しており、「子どもはアルコール消毒も苦手。どうしたらいいんだろう」とコメンテーターが発言していました。
GSEをご活用ください。頻繁に使っても手荒れしませんし、小さな子どもが消毒した手をなめて、急性アルコール中毒になるといった心配もありません。なにより、ストーブなど火元がある環境でも、ペットのいる部屋でも、安心して頻繁に使っていただけます。また、旅先で着替えも最小限の場合、GSEを衣服にまんべんなくスプレーして干しておくといいでしょう。
なかでも推奨したいのは、帰省先のトイレ清掃への活用です。トイレでは水洗のたびに病原体が周囲に飛び散り、感染をひろげてしまうことが知られています。一日に一度は、トイレの全体にGSEをスプレーすることをお勧めします。
2024年12月21日現在のインフルエンザの状況です。グレーの突きぬけているグラフが今年の感染者数を示しています。