2024年からノロウイルスが食中毒というよりは、ヒト・ヒト感染症として世界的に大流行していること、ノロは症状のない人がウイルスを吐出し、飛沫感染も空気感染もすることが判明しているので、飲食店が自衛するにはスタッフのマスクが必須であり、GSE(Grapefruit Seed Extract)の活用もお勧めであることを、「ノロウイルス・クライシス」としてまとめたところ、大きな反響をいただいています。
「製品がふたつあるようだが、どう使い分ければいいのか」
という質問もいただいたので、詳しくご紹介します。
まずはBNUHC-18の活用を
BNUHC-18はGSE水溶液です。しかも、グリセリンのような添加物を使わずに水溶液化しています*1。これは私たちだけの技術と言ってよく、世界で使われているGSEには、界面活性剤としてグリセリンが大量に添加されています。
その除菌力については実証実験が多数あり、研究論文として発表されています。高い除菌力をもちながら、ヒトにもペットにも安全で、「既存添加物」(食品添加物)として認められているのがGSEです。
食中毒対策としてGSEをお勧めする理由は、機動性と安全性にすぐれるからです。既存添加物ですから、GSEは調理中に起きる汚染場面で使えます。鶏肉や牛肉を切った包丁やまな板にスプレーしたり、手や包丁を拭いた布巾にスプレーしたり、などです。
多くの厨房でノロウイルス対策として、営業終了後に布巾などを次亜塩素酸ナトリウム溶液につけ込んでいると思いますが、これは調理中の汚染には無力。かといって、アルコールや次亜塩素酸ナトリウムを料理しながら使うのは法令違反になるし、匂いで料理を台無しにするし、ヤケドや肺炎の心配もあります*2。
GSEは調理中でも機動的に必要な場所に使える唯一の除菌剤です。しかも、既存添加物として認められていることが示す通り、安全性も折り紙つき。海外ではサプリメントとして飲まれているし、国内でもベストセラーの化粧水に添加されているのがGSEです。さっとスプレーしてざっと流すだけでいい安心感は、使ってみると実感できると思います。
この安全性の高さは、テーブルや床、トイレの清掃など広範囲に使うときも有利です。床一面にアルコールを噴霧したら爆発炎上の恐れもありますし、匂いが料理を台無しにするでしょう。
他の除菌剤も、肌に触れたり吸いこんだりすると危険なものが多く、広範囲に利用するときは神経を使います。GSEは広範囲に使っても匂いの問題がなく(むしろ消臭します)、頻繁な手指衛生に使っても手荒れもしません。

「営業終了後にMISTECT」もお勧め
このGSE水溶液を、手間なく部屋中の露出表面に定着させるシステムがMISTECTです。
JAXAが特許を取得している特殊なノズルを使い、BNUHC-18をミクロン単位の微粒子にして空間放出をするMISTECTマイクロスプレッダがシステムの中心*3。瞬時に気化し、GSE成分が空間中をブラウン運動し、部屋中に激しく運動しながらひろがり、やがて露出表面に定着します。
これはGSEの効果の持続性に注目して開発したもの。露出表面で除菌するだけでなく、定着したGSE成分が、付着する病原体を抑制します。一種の抗菌コートシステムです。イメージとして似ているのは、燻蒸式の殺虫剤です。けっして空間除菌を目的としたものではありません。MISTECTは表面除菌システムです。
使い方として推奨したいのは、営業終了後にタイマーセットして帰宅することです。稼働時間は5‐10分くらい。人のいない深夜にGSEがブラウン運動をしてくまなく部屋中に拡散し、人の手では清掃しきれないところにも行き届きます。
清掃は、翌日の開店前に行ってください。この手順にすることで、清掃時の感染リスクを下げられます。ウイルス入りの飛沫が多数落ちていることを前提にすると、掃除機をうかつにかけるだけでもウイルスが浮遊し、塵埃感染する可能性がある。MISTECTはこのリスクを下げるシステムでもあります。
部屋が複数ある場合、あるいは店舗が複数の場合は、MISTECTをローテーションする使い方で対応されるといいでしょう。
より詳しくは「MISTECT/BNUHC-18製品白書」(PDF)をお読みください。
MISTECTとBNUHC-18は直販サイト・https://bnuhc.shop/でご購入いただけます。

注記
*1
GSE関連で最も有名な製品は「GSE」と書かれた濃縮液だが、成分表をみるとグリセリンが67%、GSEが33%である。この場合のグリセリンは界面活性剤の役割をもっており、水で希釈したときに、油分であるGSEが分離しないために添加されている。BNUHC-18は界面活性剤を使わずに、GSEを水溶液化することに成功したココチGSEを採用している。
*2
GSEは既存添加物なので、調理中に使用しても食品衛生法違反にならない。
また、アルコール噴霧を続けていると可燃性ガスが溜まることにもなるから、厨房で頻繁に使うのは危険。次亜塩素酸ナトリウム溶液をスプレー形態で使うと、エアロゾルを吸いこんだ人が肺炎を起こすので、これも危険である。
*3
一般用はBNUHC-18を溶液として指定しているが、クリニックなど向けにGSEの濃度を高めたMISTECTウォーターを別途用意している。