飲食店やテイクアウト店でのノロウイルス集団食中毒の事例が毎日のように報道されています。これは世界的な流行であり、ノロウイルスの変異体が猛威をふるっていること、新型コロナ感染の影響で、他の感染症にかかりやすくなっている人が多いこと、そして唾液(飛沫)からも感染するので、食べ物やエアロゾルを介したヒト・ヒト感染状態になっていることを前回の記事で指摘しました。
前回記事
[飲食店関係者必読]ノロウイルス・クライシス

食中毒ではなく、感染性胃腸炎が流行中

「毎年、冬になるとノロの食中毒が多くなるもの。今年はとくに多いみたい。牡蠣はしっかり加熱して食べよう」
という認識では、いま起きている事態を理解できません。

わかりやすい事例が、2025年3月14日に報道された横浜市立小学校のノロクラスターです。全校生徒の1割にあたる58人もの生徒が下痢や嘔吐で欠席し、ノロウイルス感染だったというもの。記事は「食中毒」とは書いていない。給食による食中毒ならもっと感染者は多いはず。これはヒト・ヒト感染した事例と考えていいでしょう。

いま流行しているのは、ヒトからヒトに感染するウイルス性の胃腸炎としてのノロウイルス感染症です(ロタウイルスやアストロウイルスの場合もあるが、圧倒的にノロが多い)。これは、いくらしっかり牡蠣を加熱したところで防げません。新型コロナ同様、一家全滅になることがとても多い病気です。生徒が58人も感染したということは、その保護者を含めて100人以上が感染したと推定されます。

当然、小学校の事例のように、ヒト・ヒト感染で飲食店がノロクラスターを出してしまうこともある。そのリスクと対処法を説明したのが、前回記事でした。記事公開後、当社のGSE水溶液・BNUHC-18ユーザーの方からうれしいお便りをいただいています。
「長男がノロウイルスに感染したが、記事を参考にGSEを使ったところ、他の家族にはうつらずに済みました」
とのこと。お子さんからの感染を防ぎきったお母さんは本当にすごい。BNUHC-18がお役にたてたのはなによりです。前回記事は飲食店を対象にしていましたので、改めて家庭内でのノロ対策を具体的にまとめます。

大量のビニール袋・新聞紙・使い捨ての手袋を用意

災害への備えとしても有用ですから、嘔吐物処理用のビニール袋と新聞紙、使い捨てのビニール手袋、そしてBNUHC-18を日頃からご用意ください。新聞をとっていない場合、Amazonで印刷前の新聞紙が手に入りますのでお勧めです。ストックしておくと嘔吐物の処理だけでなく、災害時の防寒や焚きつけ、野菜類の保管などにも使えます。

ビニール袋の一部はトイレに常備してください。ノロウイルスに感染すると、ヒトの身体は上からも下からも、体外にノロウイルスを出そうと必死になります。両方同時に起きた場合、便座に座ったまま手の届くところにビニール袋があると便利だということです。

嘔吐物の処理法

感染者の嘔吐物はウイルスのカタマリです。しかし、薬剤が効きません。次亜塩素酸ナトリウムでもGSE(Grapefruit Seed Extract)でもどんな薬剤でも無理です。理由は、粘性のある体液にくるまれているウイルスに薬剤が届かないから。しかも、うかつに振りかけることで、ウイルスが拡散する恐れもあります。

新聞紙の出番です。マスクと手袋で防護した上で、BNUHC-18で濡らした新聞紙を複数枚用意し、1枚ずつ上からそっとかけて、覆ってください。そして新聞紙ごとビニール袋で嘔吐物をくるんでとり、袋にいれる。これを繰り返してきれいにしたあと、袋を密閉します。

最後は嘔吐物がふりまかれたところとその周辺を、BNUHC-18をたっぷり使って清掃してください。この清掃と除菌が甘いと、ウイルスが再び舞い上がり、感染をひろげます(塵埃感染)。薬剤を使った拭き取り清掃が必須です。

トイレ対策

トイレは最も危険な場所です。ノロウイルスは水洗トイレの普及とともにシェアをのばしたといっても過言ではない(糞口感染)。用を足して水を流した瞬間、大量のウイルス飛沫が周囲に飛び散り、エアロゾルとしても漂います

日頃から手袋とマスクで防護した上、清掃してください。トイレの換気扇は24時間運転にしましょう。そして、トイレ掃除の最初と最後にBNUHC-18を使うことを勧めます。最初に使うのは、清掃者の感染リスクを下げるため、最後に使うのは、GSEの効果の持続性に期待したいからです。GSEは揮発しにくいため、表面で落ちてきた病原体を抑制する能力がしばらく続きます。

なお、これだけ感染症が流行しているのですから、どこのトイレだろうとマスクをして入り、最小限の時間で済ませるべきです。スマートフォンをトイレ中に使うのもNG。スマホが汚染されますので、食事前に料理を撮影しようとした時点で、指が汚染されることになります(スマホの清掃にもBNUHC-18はお勧めです。GSEは抗酸化物質のかたまりで、モノへの影響も軽微)。

「トイレの把手なども清掃したほうがいい」とも言われます。これはトイレで手洗いをしても、出るときに把手で再び手指が汚染されるからですが、これを言い出すとキリがないところもある。むしろ「頻繁に手指衛生」するのが正解です。

GSEは化粧水に保湿剤として添加されることもある植物エッセンスです。頻繁に使っても手荒れしません。無臭ですから、食事中に使っても気にならない。トイレを出たあとに限らず、いろんな人が触る何かに接触したあとは手指衛生という習慣にすることを勧めます。吊り革も調味料容器もドアノブも汚染されている可能性が高いけれども、手についた病原体を目・鼻・口にもちこまなければ感染を避けられるのです。

ノロウイルスは飛沫からも感染する

ノロウイルスは長く「吐瀉物とトイレの汚染が感染源」とされており、対策として推奨されたのは「よく手を洗え」でした。ノロウイルスにアルコールは効かないので、石鹸を使った流水による手洗いが重要であるのは確かです。しかし、その後の研究で、ノロウイルスは唾液腺にも感染し、唾液に多数いることが判明していますから、むしろ重要なのは飛沫感染対策なのです*1

飛沫感染するウイルスは厄介です。しゃべるだけでも飛沫は周囲にとびちりますし、クシャミや咳なら遠くまで届きます。そして、家具や床にウイルスが付着して、虎視眈々と感染機会を狙うわけです。

しかも、ノロウイルスも新型コロナ同様、モノの表面でも長く感染性を保ちます。気温20度で10日前後、気温4度で50日前後の寿命があるというのが定説。冬になるとノロの食中毒が目立つのは、生牡蠣の季節だということ以外に、温度が低くなるとウイルスの寿命がのびることも関係しているようです。

これだけ寿命が長いと、感染者が出た家や飲食店は長期間、ノロの感染リスクがあるということです。飛沫が落ちたり、ふりかかっていたりすると推定される壁や床などは、BNUHC-18で清掃してください。

感染症対策にGSEをお勧めしている最大の理由が、床や壁やキッチンなど広範囲に使えて悪影響がほぼないことです。モノへの影響もわずかで、匂いの問題もなく(むしろ消臭します)、子どもやペットにも安心な植物エッセンスです*2

飛沫感染リスクが最も高いのは食事

飛沫(要するに口から飛び出るツバ)にウイルスがいる場合、食事で感染するリスクが極めて高くなります。牡蠣をしっかり加熱したところで、料理を運ぶときや、テーブルに置かれている間にウイルスキャリアからの飛沫をかぶってしまうと、やはり感染してしまう。

「食べるときの座り方」と「料理の置き方」を工夫しましょう。おしゃべりで口から飛び出る飛沫が届きにくい位置に料理を置くのが理想です(黙食はさらに理想。感染症が流行している時期だけでも黙食にする手はある)。

対面で座らず、はす向かいにするだけでも距離をとりやすくなります。また、子どもに食べさせながらおしゃべりの相手になり、大人はそのあとに食べるのもいい。

当然の帰結ですが、子どもの食べ残しを片づけるのは絶対にダメです。これは本当にリスクが高い。「もったいない」という気持ちには共感しますが、ノロウイルスに限らず、飛沫で感染するウイルス感染症・菌感染症が流行中のいまは危険すぎます。

食べ物は大事にしたいが、健康にはかえられません。元気な子の食べ残しであっても、捨ててください。そして、残り物にBNUHC-18をふりかけてから始末するくらい、慎重に処理することを勧めます。
この動画が、食事中の飛沫のとび方の参考になります。

症状のない人もウイルスを吐出する

とても重要なことなので太字で書きます。ノロウイルスは新型コロナウイルスと同様に、発症前の人や不顕性感染な方がウイルスを吐出して感染させるウイルスです*3。ですから、上のような対応を日頃から続けることが重要。家族に症状が出た時点で、既に感染してしまっていることが多いのです。

ノロウイルスの感染者を調べた研究では、

  • 発症前の潜伏期間中からウイルスを吐出する*3
  • 平均して17.6%が不顕性感染し、発症者と同じようにウイルスを拡散する*4

ことがわかっています。少なくとも、「ノロウイルス感染症が増えている」という時期においては、食事での飛沫感染対策やトイレや床の清掃を習慣としてください。

家族が発症の直前だったり、不顕性感染していたりする場合、食事後のテーブル上はノロウイルスまみれかもしれません。食事のあとはBNUHC-18でテーブルを清掃してください。薬剤を併用することで布巾からの感染リスクは減りますが、清掃が終わるたびに洗濯機へ放り込むとさらに安心です。加えて、床にもスプレーをしておいてください。

唾液にウイルスがいるなら、空気感染もする

「唾液にノロウイルスがいる」ことが判明したのが2022年のことでした。しかし、なかなか知識のアップデートが進みません。とくにマスコミは、いまだにノロ対策として「手洗いの徹底/調理器具の消毒/嘔吐物・糞便の処理が重要」の3点しか言っていない状況です。

飛沫で感染するのですから、飲食店などではスタッフのマスクが必須です。前項で紹介したように、ノロウイルスも「元気で体調に問題がない人」がウイルスを吐出します。どれほど料理の衛生管理に気をつけて調理しても、ウイルスキャリアが飛沫をふりかけたらアウト。ご家庭でも、体調の悪いときや、宴会など感染リスクの高いイベントに参加したあとの数日は、マスクをして調理することを勧めます。

また、エアロゾルとして空間中にウイルス飛沫が放出されますので、唾液にウイルスがいるということは、空気感染もします。ご家庭でも換気を頻繁に行うほうがいい。リビングでは換気扇を回したままにすべきです。リビングなどキッチンの換気扇があまり効かない部屋には、空気清浄機を置くといいでしょう。コストが安くつき、効果も高いCorsi-Rosenthal Boxを自作することを勧めています*5

ある程度お子さんが大きい場合、そして大人が下痢や嘔吐をした場合は、ノロウイルス感染を疑い、隔離するだけでなく、なるべくマスクをして過ごしてもらうべきです。これで室内が汚染されることをかなり防げます。落ちた飛沫が乾燥してくるとウイルスが浮遊しますので、ノーマスクだとウイルスが部屋中に拡散してしまいます。

ウイルスは床に落ちるから、床対策が重要

飛沫は下に落ちます。「水」ですから、重いのです。新型コロナ初期に「フィジカルディスタンスをとれ」と盛んに言われたのは、距離をとれば飛沫が落ちて届かないからでした。

ということは、床には大量のノロウイルスがいるということです。しかもノロウイルスは新型コロナウイルスと同様、寿命が長い。GSEは効果に持続性がありますから、1日1回でいいので、行動範囲内の部屋や廊下の床を清掃してください。

フローリング系の床ならBNUHC-18を使ったモップ清掃を、カーペット系ならまずはたっぷりスプレーし、乾いてからの掃除機を勧めます。掃除機は排気でウイルスが付着した塵埃をまきあげてしまうので、下手な使い方をすると感染リスクを高めます。掃除機をかける前にスプレーするのは、そのリスクを下げたいからです。もちろん、マスクをして掃除をしてください。ヘアキャップも勧めます。あるいは、掃除のあとはシャワーを浴びて着替えというルーチンにするのもいいでしょう。

とくに小さなお子さんがいる場合は、GSEを使った床対策の徹底を勧めます。ハイハイする子どもも、おもちゃで遊ぶ子どもも、床との接触時間が長いからです。床対策で感染性胃腸炎だけでなく、新型コロナをはじめとする多くの感染症の感染リスクを減らせます。

GSEは肌にやさしいことが特色です。おむつかぶれのひどい子たちにGSEを使ったおしりふきを導入した清掃手順をいれたところ、おむつかぶれが減ったという研究も出ています*6

GSEを取り入れた生活習慣は感染症を防ぐ

とても重要なことなので繰り返します。ノロウイルスに感染した人は、発症前からウイルスを吐出します。発症した場合、吐出量のピークは発症後2‐5日後で、これが約2‐3週間も続くのです。

すなわち、下痢も嘔吐もとまり、「治った」と思ってからも1‐2週間はウイルスをふりまきます。しかも、中には吐出期間がやたらと長い人もおり、60日間くらいウイルスを出し続けることもある。不顕性感染をしている人も発症者と同じようにウイルスを吐出します*3

GSEを使う床清掃・トイレ清掃、そして飛沫感染対策は日頃からの習慣にしてください。そして、この対策はほとんどの感染症に通用します。ノロウイルス対策を続けることで、新型コロナやインフルエンザをはじめとして、さまざまなウイルス感染症と菌・真菌感染症の感染リスクを減らせます。

2024‐2025年冬は、日本だけでなく、世界中でクアッドデミック状態となっています。新型コロナ/インフルエンザ/RSウイルス/ノロウイルスの4種類の感染症が同時に爆発的流行をしている。それだけでなく、溶連菌感染症/マイコプラズマ肺炎/百日咳などの菌感染症やアスペルギルス感染症のような真菌感染症も多い。新型コロナパンデミック前と比べて、明らかに感染症が増えています*7。これは新型コロナウイルスがヒトの免疫にダメージを与えるからです。

また、新型コロナに何度も感染すると、そのたびに後遺症(Long COVID)の発症確率が高くなるうえ、条件が揃うと重症化もしやすくなることがわかっています*8。じつは、多くの人が新型コロナに感染したいまこそ、感染対策が必要な状態なのです。

ローリングストックがお勧め

今日も救急車のサイレンが一日中、聞こえてきました。「新型コロナ禍が明けた」とマスコミは連呼していますが、じつは明けてなどおらず、新型コロナも他の感染症も大流行中です。救急車逼迫アラートも頻繁に出ているし、医薬品も不足し、病床がいっぱいで入院もしづらい状況です。

本当に厄介な病気が次々と流行しています。新型コロナもノロも治療法がありません。「人食いバクテリア」の異名をもつ劇症型溶連菌感染症(SPSS)もなぜか増えている。抗生物質が著効するけれども、致死率も高く、患部を切断することが多いイヤな病気です。麻疹や結核のクラスターまで発生しています。

BNUHC-18では「災害対策備蓄スターター」という名前で、5LのBNUHC-18を2箱セットにして、少し割引にした商品をご用意しています。ご家庭にはこれをお勧めしています。1箱を使い切ったら、もう1箱を開封すると同時に、追加注文して在庫を常にもっていただくという方法です。賞味期限が迫った備蓄の食料を食べて、補充しておくというやり方と同じ。これをローリングストックといいます(BNUHC-18の品質保証期間は未開封で3年)。

世界の各地で起きている豪雨災害が示すように、気候変動もあって自然災害も増えています。避難所生活も含め、災害時に困るのが感染症と食中毒です。とくに断水すると手も食器も洗えず、トイレ清掃も床清掃もやりづらいので、感染症対策・食中毒対策が問題となります。

GSEは断水時の衛生対策に最適です。既存添加物(食品添加物)ですから、食材をきれいにしたり、食器の衛生を保つのに使ったりしても問題ありませんし、手指衛生や環境衛生に活躍します。水害の場合、泥などを処理した最後の仕上げにもお使いください。カビの発生も防ぎます。

BNUHC-18は5Lで提供し、お客様のお好みのスプレーボトルに詰め替えていただくことで、GSE水溶液の売価を引き下げた製品です。バロンボックス入りですので、使用後はよく乾かして保管し、断水時の給水を受けるときにお使いください。また、少しBNUHC-18を品質保持剤として残した状態で水道水をひたひたに入れ、緊急用水として保管するのもお勧めします。

BNUHC-18は直販サイト専売品です。https://bnuhc.shop/

注記

*1
Enteric viruses replicate in salivary glands and infect through saliva
https://doi.org/10.1038/s41586-022-04895-8

この研究がノロの常識を変えた。たしかにノロウイルスの集団食中毒は大規模になることが多く、弁当類では下手すると2,000人規模になることも珍しくない。これを調理者の不十分な手洗いだけに原因を求めるのは無理がある。飛沫感染を想定するほうが合理的だ。手に付着したウイルスは減少する一方だが、飛沫のウイルスは常に唾液腺から補充されている。

*2
アルコールを広範囲に使うと爆発・炎上の危険があり、子どもとペットに有害で、金属が変色するなどモノへの影響も大きい。次亜塩素酸水は事前に床や壁を清掃し、有機物を取り除いておかないと効きにくいので、作業負担が大きい。金属も錆びやすい(酸化剤の一種)。次亜塩素酸ナトリウムはよく効くが、広範囲に使うと作業者が肺炎を起こす危険があるし、匂いの問題もある。
また、以下の研究によれば、塩素系の薬剤を使うと、空気中のウイルスの寿命をのばしてしまう恐れもある。
Differences in airborne stability of SARS-CoV-2 variants of concern is impacted by alkalinity of surrogates of respiratory aerosol
https://doi.org/10.1098/rsif.2023.0062

なお、GSEのノロウイルスへの有効性は、ネコカリシウイルスを代替ウイルスとしての実証研究で示されている。
「Norovirusの代替指標としてFeline Calicivirusを用いた手洗いによるウイルス除去効果の検討」
http://journal.kansensho.or.jp/Disp?pdf=0800050496.pdf

*3
Shedding of norovirus in symptomatic and asymptomatic infections
https://doi.org/10.1017/S095026881400274X

*4
ノロウイルスに不顕性感染するのは平均で17.6%。その割合は未就学児に多く(27.8%)、小中学生(10.5%)で減り、再び成人で増え(17.8%)、高齢者でさらに多くなる(25.2%)。
Asymptomatic norovirus infection during outbreaks in China: A systematic review and meta-analysis
https://doi.org/10.1002/jmv.29393

*5
考案者のCorsi先生が自らCorsi-Rosenthal Boxのつくり方を解説している動画。MERV13フィルタを4枚とボックスファンをガムテープで固定するだけのもの。材料はAmazonで手に入る。

動画はオフィスや教室を想定した大型サイズのものだが、家庭のリビングなら小型サイズのフィルタ4枚とPCの冷却ファンなどを利用してつくるのもお勧め。
空気清浄機が効いているかどうかは、粒子計があるとわかる。粒子計は、IKEAのVINDSTYRKA(ヴィンドスティルカ)が入手しやすい。
https://www.ikea.com/jp/ja/p/vindstyrka-air-quality-sensor-smart-60498233/

*6
A Quality Improvement Approach to Perineal Skin Care Using Standardized Guidelines and Novel Diaper Wipes to Reduce Diaper Dermatitis in NICU Infants
https://doi.org/10.1097/ANC.0000000000000795

*7
オミクロン変異体で感染者が急増した2022年初頭以来、44か国で、13の感染症のうち少なくとも1つの発症率が、パンデミック前の基準値と比較して10倍に増加している。
Analysis reveals global post-covid surge in infectious diseases
https://doi.org/10.1136/bmj.q1348

*8
新型コロナに感染すると体内に抗N抗体ができる。これは重症化因子として働く。次回感染時に大量の新型コロナウイルスに曝露すると、大量の抗N抗体が産生されるため、サイトカインストーム(免疫暴走)を起こし、重症化することがある。これをADE of cytokine productionという。
これを避けるには、ともかく大量の新型コロナウイルスに曝露しないことだ。ワクチンの更新も有効。ワクチンの効果が残っている状態で、少量の新型コロナウイルスに曝露しての感染なら、ADE of cytokine productionが起きる可能性は低い。
Anti-nucleocapsid antibodies enhance the production of IL-6 induced by SARS-CoV-2 N protein
https://doi.org/10.1038/s41598-022-12252-y